「愛桜」

「奏翔...、どうしたの?」



なんとなく、言いたい事は分かってた

優のことをどうするのか

璃咲のことも



「優のこと、あと川崎のこと...」

「心配しないで、奏翔

ちゃんと考えたよ。

あのね...」




私は奏翔の耳元に口を寄せて囁く

目を見張ったあと、眉を下げる奏翔に笑い掛けた


きっと、これが正しいのだ、と自分に言い聞かせて