蒼姫様は、守られません!!② ~完~

テキトーに男たちを端の方に投げておいた

そして、女の子と〈狂華〉の元に戻ると

その女の子は静かに、嗚咽すらあげずに泣いていた



「大丈夫?」



女の子は頷くだけ

もしかして、と思って聞いてみる



「嫌じゃなかったら答えて?

声が出せないの?」



彼女は再び頷いた

私は昔、少しだけ齧った手話を思い出して聞いてみる




「手話、できる?」

《はい。助けてくれてありがとうございます》




彼女は少しだけ笑う