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「あ、〈月蝶〉!久し振り!」

「あぁ、〈璃華〉。久し振り」



そして、ちょうどやってきた〈狂華〉と共に

夜の街に繰り出した



「おい、金出せや」



まさかの早速かー

しかもカツアゲ

久々に見たな

そう思ってしばらく観察していれば、



「てめぇもいつまでも見てんじゃねぇよ!」

「殺されてぇのか!」



んー、別に死にたい訳じゃないんだけど

見逃すのもねー

私がここに来た意味なくなっちゃうし



「やってみなよ、できるもんならね」

「おい、舐めた口聞いてんじゃねぇよ!」



そう言って、胸ぐらを掴んだ男は私を見て顔色を変える

手をパッと離して、後ずさった



「やっと気付いた?」

「おい、どうしたんだよ」

「早くコイツぶっ飛ばせよ」

「ま、待て!」

「あァ!?」

「こ、コイツ...〈月蝶〉!」



その男が言った瞬間、世界が止まった

正確には、この男らが