「愛桜?」

「奏翔、なに?」


そう問えば、奏翔はいや、と言って私の頭に手を置いた

...なんか、言いたいことでもあるのかな


「奏翔?」

「ん?」

「何か言いたいことでもある?」

「何でわかっ...」

「顔に出てるよ」


微笑んで言えば、奏翔は肩をすくめた

降参だ、とでも言うように息を吐いて口を開いた


「土曜日か日曜日にデートでも行くか」

「行きたい!行く!」

「じゃあ、後でメールする」

「待ってるね」


デート楽しみだな...

あ、そういえば最近〈狂華〉に会ってないな

土曜日にでも行くかな..