4月10日

今日は入学式だった。
私の通い始める学校は、電車通学がほぼ。
今日は人生初の電車通!

いつもよりも大きな声で挨拶をして家を飛び出す。
「いってきまぁす!」
まだ履きなれないローファーに大きめの制服。
すべてが真新しい!
(かっこいい人いないかなぁ…♪)
心を弾ませながら駅までの道のりを自転車で走る。
「みこ!おっはよう!!」
みこは私の幼なじみ。
「るいおはよ。」
るいは私の名前。ちなみに私の本名は岸野瑠衣。
家から駅まで自転車で20分。
みことは途中で合流する。
みこと私はたわいのない、話をしながら駅に向かった。
もう目の前に駅が見えてきた。

電車のホームには同じ制服の人たちがたくさん!
今の制服はかなりお気に入り♪
駅のホームでも分かるけど、もう皆仲良し!
(上手くやっていけるかなぁ…)
そんな不安が頭をよぎった。

電車は4駅だけ。
ホームに電車がつきみんな乗り込む。
「ねー、みこ。皆仲いいね…」
「だねぇ。」
「うちさ、うまくやっていけるかすごい不安!」
「るいなら大丈夫だよ!うちが保証する!」
「みこぉ…ありがと!」
いつもみこに支えられる。
みこには感謝してる。
もう電車着いちゃった!
4駅だと早いなぁ…

クラスどうなんだろ…みこと同じクラスがいいな。
「るい!同じクラスがいいね♪」
「ほんと…神様お願い!」
「ははっ!るいは大げさだね。」
私のことを笑い続けるみこ。
ひどいような嬉しいような…
クラス発表の掲示板だ。
ゴクリ
ちょっと緊張…
岸野…岸野瑠衣…あっ、あった!
「みこ~何組?」
「うちは4組だった。るいは?」
「うちは2組だった!離れちゃったか…」
「大丈夫!いつでもあいにいけるじゃん!」
「そうだね。」