明日を信じて

次の日、教室へ入った私は見た。


全体的に落書きされ、、花の入れられた花瓶を置かれた机と、その席に俯きながら座る桜の姿を。



それを見ていられずに、親友の花帆(カホ)に相談した。



「うん、あたしも我慢できないよ」


「だから私、桜を助けたい!」



私がそう言うと、花帆は悲しそうな顔から真剣な顔になった。




「結菜。 桜を助けたいなら生半可な気持ちじゃダメだよ。

『自分もいじめの対象になる』っていう覚悟をちゃんと持たないと。

結菜はそれを理解していてもなお、桜を助けたい?」


私は迷わず頷いた。


花帆はその答えに「結菜ならそう言うと思ってた」と顔を緩めた。



「さあ、そうと決まったら早速行動しなくちゃね」



桜のところへ行った花帆は、花瓶を持ち上げると、教室の後ろの棚の上へ置いた。



「……え? 結菜と花帆……?」


困惑する桜に私は言う。



「桜。 私たちは親友でしょ?

私たちも一緒に戦うよ」