明日を信じて

愕然とする人たちの中で、杏奈ちゃんと汐李ちゃんの会話は続く。



「あー、そう言われると確かになぁ。

じゃあ他に何すりゃいいと思う?

デマでも何でも流して、こいつの家潰す?」


「それも簡単過ぎるじゃん」


「えー、じゃあ汐李は何かないのかよ?」


「んー、そうだなぁ……」


そう言って斜め上を仰ぎ見た汐李ちゃんは、数拍の間を置いて、悍ましい笑みをその顔に浮かべた。



「……じゃあ、〝いじめ〟れば?」


「おっ!いいねぇ〜、そうするか!」



桜の顔から血の気が引いていく。


この先に待ち受ける未来を想像してのことだろう。



「楽しみだねぇ〜?」


「キャハハハハハ!!」


耳障りな甲高い声で笑う二人の姿は、悪魔に見えた。