東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~

「はっ?」

結婚して欲しいって、私とですか?

いや、ちょっと待て。

この人は一体誰なんですか?

何を思って、私はこの人からプロポーズをされているんですか?

いろいろとツッコミを入れることが多過ぎて、何からツッコミを入れればいいのかわからない。

その時、
「ちょっと、その女は誰よ!?」

ヒステリックなその声に、私たちは視線を向けた。

そこにいたのは、栗色のミディアムパーマがよく似合うキレイ系の女性だった。

何かまた訳がわからない人が登場してきたんですけど…。

「えっ…?」

男は訳がわからないと言うように呟くと、私と彼女の顔をキョロキョロと交互に見つめた。

それからハッと我に返ったような顔をすると、シャツの胸ポケットから黒ぶち眼鏡を取り出した。