東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~

それから1時間後、私はドトールで抹茶ラテを飲んでいた。

交通事故で現場は騒然となったのだが、幸いにもトラックにひかれた警察官は左足を骨折しただけで済んだのだそうだ。

騒動が収まった頃、易者にお金を払おうとしたのだが…当の本人は私が現場を見ている間にどこかへ行ってしまい、お金を払うことができなかった。

「――“運命の人”か…」

クルクルと、ストローで抹茶ラテをかき混ぜながら私は呟いた。

指輪を持って現れる運命の人って、一体どんなヤツなんだ?

そう思っていたら、
「すまない、ずいぶんと待たせてしまったようだね」

私の向かい側に誰かが腰を下ろした。

「はっ?」

私は訳がわからなかった。

目の前に座ったその人は、明るい茶色の癖っ毛が特徴的な男だった。

誰だ、この人?