東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~

「桜井さん、全部口に出していましたよ?

独り言が癖なんですか?」

そう言った副社長に、
「えっ…!」

私は口を隠すように手を当てた。

タダ漏れだったと言うことですか…。

そりゃ、道理で会話が繋がる訳ですね…。

と言うか、独り言が癖なおかしな女だと思われましたね…。

そう思っていたら、
「俺もよく独り言を言うんですよ。

独り言を言っては周りにツッコまれていますから」

副社長は笑いながら言った。

おかしな女だと思われるどころか、共感をしてくれたことが嬉しかった。

それが嬉しくて、私も一緒になって笑った。

2人で一緒に笑いあっていたら、
「お待たせしましたー」

注文した料理が運ばれて、テーブルのうえに並ばれた。

私が注文した料理と副社長が注文した料理で、テーブルはいっぱいになってしまった。