東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~

結婚式が終わると、私は副社長と一緒にホテルの中のレストランを訪れた。

「キレイですね」

色とりどりの小さな宝石を散りばめたその夜景を見ながら、私は言った。

「気に入りましたか?」

そう聞いてきた副社長に、
「はい、とても」

私は答えた。

「気に入ってくれてとても嬉しいです。

つづりさんをここに連れてきたかいがありました」

「えっ、ああ…」

副社長は何気なく言ったつもりなのかも知れないが、聞かされた自分は何だか照れくささを感じた。

もしかして、私のために調べてくれたのかなと思ってしまった。

「また機会があったらここにきましょうか?」

そう言った副社長に、
「そ、そうですね…」

私は呟くように、返事をすることが精いっぱいだった。