東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~

「それでは、お話はこれで終わりにしましょう」

木田さんの一言で、杉浦さんとちよみさん、梅里専務と社長は小会議室を出て行った。

「それでは」

木田さんがそう言って外に出てドアを閉めると、この場に残っているのは私と副社長だけになった。

何だか、あっと言う間だったな…。

そう思っていたら、
「つづりさん」

副社長に名前を呼ばれた。

「あっ、はい…」

返事をしたのと同時に彼と手は繋いだままだったことを思い出して離そうとしたけれど、副社長はそれを許してくれなかった。

「えっと、よかったですね…」

副社長と手を繋いだまま、私は彼に声をかけた。

「父のせいで大変なことになってしまいましたが、結果としては認められたと言うことでしょうね」

そう言った副社長に、
「そうですね、よかったですね」

私は首を縦に振ってうなずいた。