東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~

この場に沈黙が流れる。

一体、どうなったのだろうか…?

急に静かになったこの状況に、私は緊張した。

それに気づいたのか、副社長が手を握ってくれた。

私の手を包み込んでいるその手は意外にも大きくて、すぐに安心感に包まれた。

「――わかった」

その沈黙を破ったのは、梅里専務だった。

「――えっ…?」

杉浦さんとちよみさんが驚いたと言うように、同時に頭をあげた。

「わ、わかったって…?」

呟くように質問したちよみさんに、
「杉浦俊秀くん、だったかな?」

梅里専務はそう聞いて、杉浦さんに視線を向けた。

「はい、そうです…」

杉浦さんは呟くように返事をすると、首を縦に振ってうなずいた。

もしかして、殴られるの…?

そう思っていたら、
「――娘をよろしく頼むよ」

梅里専務が言った。