東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~

「簡潔に言わせていただきますと、私はあなたの娘のちよみさんとは交際をしていません」

そう宣言をした副社長に、
「えっ、ええっ!?」

梅里専務は驚いた顔をした。

「私は、彼女――営業2課で働いている派遣社員の桜井つづりさんと結婚を前提にした交際をしています。

ですので、噂は間違いです」

副社長ははっきりと、梅里専務に宣言をした。

宣言をされた梅里専務の顔を見ると、彼は信じられないと言う顔でワナワナと震えていた。

その震えは驚きからなのか、怒りからなのか…。

どちらにしろよくわからないけれど、悪いものであるのは確かである。

「あなたの娘のちよみさんは、ある方とおつきあいをされています」

その顔をしている梅里専務に向かって、社長が言った。