東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~

でも、これで本当に決心がついた。

「村坂さん」

「どうした?」

「ありがとうございました」

もう1度、私は頭を下げた。

「その様子だと決心がついたらしいね」

そう言った村坂さんに、
「はい、つきました」

返事をすると、顔をあげた。

「健闘を祈るよ」

村坂さんは親指を見せた。

「村坂さんも、もう苗さんと他の人を2度と間違えないでくださいね」

そう言った私に、
「あんまり痛いことを言うなよ…」
と、村坂さんは苦笑いをした。

「それじゃあ、またいつか」

「いつか神戸にくることがあったら、その時はよろしくお願いします」

「ああ、さようなら」

「さようなら」

村坂さんが手を振りながらその場から立ち去ったので、私も手を振って彼を見送った。