東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~

「たぶん、大丈夫ではないです…」

呟くように返事をした彼女に、
「よろしかったら、病院まで連れて行きます。

背中に乗ってください」

俺は彼女の前に行くと、背中を出しておんぶするように言った。

「えっ、いいんですか?」

驚いたと言うように聞いてきた彼女に、
「この近くに病院がありますのでそこへ案内します」

俺は答えた。

「じゃあ、お言葉に甘えて…」

彼女はヨイショと呟いて、俺の背中に乗ってきた。

「じゃ、行きますよ。

しっかりとつかまってくださいね」

俺は後ろにいる彼女にそう言うと腰をあげて、病院の方へと足を向かわせた。

無事に病院に到着すると、
「すみません、父に連絡をしてもいいですか?

ここまでの迎えをお願いしたいので」

そう言った彼女に、
「ああ、いいですよ」

俺は返事をした。