東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~

「今すぐつづりちゃんを社長室に連れてきて、詳しい事情を聞かせてもらおう。

もしかしたら、本当に何かの間違いだったと言う可能性もある。

例えば、いとこ同士だったとか」

「そ、そうですね。

わかりました、すぐに連れてきます」

俺は週刊誌を木田さんに渡すと、社長室を後にした。

そうだ、絶対に彼氏だとは限らない。

2人はいとこ同士、あるいはただの友達で会っていただけだと言う可能性もある。

いや、むしろそれであってくれ。

エレベーターが到着すると、それに乗って1階のボタンを押した。

「何かの間違いだ…」

下へと向かうエレベーターの中で、俺は自分に言い聞かせるように呟いた。

どうか、何かの間違いでありますように…。

雨天での運動会の中止を願う子供のように、俺はエレベーターの中で祈っていた。