東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~

ずぶ濡れになってしまったけど、イルカショーはとても楽しかった。

つづりさんはこの間と同じようによく笑っていた。

その笑顔に、もう少しだけ見ていたいと俺は思った。

ソフトクリームを食べながら話をして、館外をブラブラと歩いていたら雨が降ってきたので、彼女と一緒に走って軒下へ駆け込んだ。

せっかく乾きかけていた服がまた濡れてしまった。

通り雨だからすぐにやむかも知れない。

黒い雲を見ていたら、
「今日は濡れてばかりですね」

つづりさんが言った。

そう言った彼女に向かって、
「俺はこう言うのも悪くないかなって思います」

自然と、俺は返事をしていた。

最初から決められていたように、俺の口からそのセリフがこぼれ落ちた。

だけど、そう思っているのは本当だ。