東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~

繋いでくれた小さなその手に、俺の心臓がドキッ…と鳴った。

周りから見た俺たちは、どんな風に見えるのだろう?

これからデートに出かけるカップルに見てているのかも知れない。

カップル、か…。

もしそんな風に見えていたら嬉しいな。

恋人はおろかカップルとも呼べない関係だけど、いつかはそうなるといいかも知れない。

いや、ちょっと待て。

俺は一体何を考えているんだ?

つづりさんの気持ちを考えてみろ。

彼女は俺とそうなりたいと思っているのか?

…たぶん、思っていないだろうな。

この間の立ち飲み居酒屋と言い、今日の水族館と言い…もしかしたら彼女は父のこともあるからと言う理由で俺につきあっているのかも知れない。

社長である父に逆らえないから、副社長の俺と仕方なく接しているのかも知れない。

そう結論づけたら、どうすることもできなかった。