東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~

「あ…おはようございます、光明さん」

つづりさんがあいさつをしてきたので、
「おはようございます、つづりさん」

俺はあいさつを返した。

彼女が“副社長”ではなく、“光明さん”とちゃんと名前で呼んでくれたことが嬉しかった。

つづりさんの今日の格好は星柄の半袖ブラウスに黒のガウチョパンツだった。

この前のワンピース姿もよかったけど、今日はカジュアルな感じがしてとてもかっこいいと思った。

足元はスニーカーと、こんなところに共通点を見つけたことに俺は嬉しくなった。

髪型はシニヨンで、アップにしていると言うこともあってか白いうなじが見えていた。

…暑いから髪をアップにしているんだよ。

ハーフアップももちろんよかったが、これはこれでそそられる。

「行きましょうか?」

そう言って手を差し出した俺に、つづりさんは躊躇した末に自分の手を繋いでくれた。