東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~

やったー!

つづりさんと一緒にパン屋を後にして取引先の会社に向かっている間、俺は叫びたくなった。

断られたらどうしようかと不安に思っていたが、つづりさんを誘い出すことに大成功した。

ついでに…と言うのはおかしいが、アドレスも交換できた。

「マズいな、これから仕事だと言うのに…」

当日まで時間があると言うのに、心臓はドキドキと早鐘を打っている。

言われなくてもわかっている。

「今から緊張してどうするんだよ…」

そう呟いて気を静めようとする俺だけど、どうすることもできなかった。

スマートフォンで水族館のホームページにアクセスして、当日につづりさんと一緒に出かけることを楽しみに思っている自分がいる。

口コミによると、“イルカショーが有名な画家の絵みたいでキレイだった”とかなり評判がいい。

マズいな、楽しみ過ぎて今日から眠れないぞ…。