東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~

昼休みになったのと同時に、俺は会社を飛び出してパン屋へと足を向かわせた。

まだ昼休みになったばかりと言うこともあってか、あまり人は来店していなかった。

当然のことながら、つづりさんもきていなかった。

彼女がくるまで昼ご飯を食べることにするか。

そう思った俺はトレイとトングを手に取ると、周りを見回した。

「何を食べようかな」

いろいろな種類のパンはどれも美味しそうで、何を食べればいいのかと悩んだ。

どれも美味しそうだな…。

そう思いながら眺めていたら、
「お待たせしましたー、クロワッサン焼きたてでーす!」

鼻に感じたバターの香りに視線を向けると、店員がクロワッサンを並べているところだった。

よし、あれにしよう!

トングを使ってクロワッサンを乗せると、レジへと持って行った。