東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~

「直接会いに行って、直接聞きに行った方がいいと思うよ」

そう言ったナオに、私は食べようとしていたアイスのスプーンを下ろした。

「不満なんでしょ?

そんなにも不満がってるんだったら、副社長に直接聞きに行きなさい。

“本当に私とつきあってもいいんですか?”って、副社長にそう聞きなさい。

待つ時間があるんだったら、副社長に直接会いに行って聞いた方がいいと思うわ」

「うん、そうだね」

「違うとか勘違いだと言われたら、それだけの関係だったと思って割り切っちゃいなさい。

男なんてこの世にたくさんいるんだから、そのうちの1人に振られたとしてもたいしたことはないでしょう」

そう言ったナオに、
「そうする、頑張ってみる」

私は言った。

「勇気を出して、副社長に聞いてくる」

そう宣言をした私に、
「その意気よ」

ナオは笑ってアイスを口に入れた。