東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~

デパート内にあるアイスクリーム屋でアイスを買うと、店の隣にあるフリースペースでナオと一緒に食べた。

「なかなか決まらないな…」

オレンジシャーベットを口に入れた私に、
「時間はまだあるんだからいいじゃない。

今日は下見のつもりできたんでしょ?」

抹茶アイスを食べながら、ナオが言った。

「まあ、そうだけど…」

そう返事をした私に、
「杉浦さんにクロワッサン以外で好きなものはないかと聞いたりして、それでまた何にするか考えましょう」

ナオは言った。

「うん、そうだね」

私は首を縦に振ってうなずいた。

「それから、副社長のことなんだけど」

そう言って話を切り出したナオに、
「えっ?」

私は聞き返した。