気がつくと授業は終わっていた。
また話し聞いてなかった…
勉強なんてかったるい。

ぼーっとしていると守が話しかけてくる。

「そういやお前知ってる?」

「ん?なにを?」

「俺さっき隣のクラスで
めちゃめちゃカワイイ娘発見しちゃったんだよ!!」

「へ〜」

「でも聞いてみるとさ、その娘彼氏いるみたいなんだよなぁ…」

「ふ〜ん」

「なんだよお前テキトーだな!!興味ないわけ!?」

「うん、ない。」

「ないってお前…」

「わりぃ、便所。」

守を残して席を立ち、教室を出た。

『興味ない』当たり前だ。誰がカワイイとかカッコイイとか、くだらない。
誰と誰が付き合おうが、そんなのはどうだっていい。
幸せなのは今だけ。
いつか別れるくらいなら、好きになるなんてバカバカしいよ。