目の前まで行くと、琉が顔を上げる。
「久しぶり。」
たった5文字だけど、緊張して少し声が震える。






琉は大きな目を優しく細めると、
「おう。」
と返事をした。






(ああ。今日もかっこいいなあ。)
そう思いながら見ていると、莉音が私の腕を引っ張った。






「瑞月。それで例のラブレターは?」
「あっ、そうだった。」