『もうすぐ着く』

準備が終わって
お父さんのお店で迎えを待っていると
隼人くんからメッセージが届いて
お店を出た





蓮くん来てるのかなあ






少しすると
黒の外車が家の前に止まった





「よ」




隼人くんが降りてきた





カッコイイ。







やっと会えた







「おはよう」




「もう昼だけどな」




「うん」




「あのさ、今日、実は」





「ウミちゃんおはよー!!!!」




隼人くんが何かを言いかけると
車からまた1人降りてきた




「蓮くん!」


「本当に来ちゃった〜〜」


「まじごめん、でもウミ、SEASOUNDSのファンだからいっかなって思っちゃって」



蓮くんに続き
隼人くんが少し戸惑いながらそういった




「本当に来ちゃったんですね」



私が笑いながら蓮くんにそう言うと
隼人くんが目を丸くした




「昨日、俺とウミちゃん電話したんだもんねえ!」




「は!?そうなの!?」





「うん、隼人くんが寝たあと電話かけてきて…」





「まじかよーなにしてんだよおまえら〜」




「まあまあ!とりあえず今日は楽しもう!ウミちゃん!」





「はい!」




蓮くんがそう言って
私の肩をもって助手席のドアを開けて入れてくれた





隼人の助手席

って



はあ。

本当に夢みたいな幸せ。