「カノンがそれでいいなら……」



それが勇太の答え?



あたしの答えが、これしかないのが分かっているかのように、冷静な勇太。



そして、勇太の言葉に小さく頷くあたし。



先の見えない恋なんて辛いだけ。



そんなの分かってる。



でもあたしにはそれしか進んでいけないんだ。



そう思って出した答えだったんだよ?



勇太はあたしを抱きしめてくれたんだ。



勇太の鼓動が伝わって、



「好きなの……勇太。大好き……そばにいたい」



あたしはこの日勇太の香りに包まれながら、



勇太とひとつになったんだ。