そんな嬉しそうな顔しないで。



もっとあたしのために笑ってよ。



勇太のことを好きなのはあたしだよ。



「そっか! じゃあ、少し話せるかな?」



「え? お姉ちゃんと??」



「うん。ユウリさん、東京行っちゃうんだろ?だからさ……」



勇太の言葉が切なく響く。



あたしの大好きな人。



やっとこうして隣にいられるようになったのに。



あたしは気づいてしまったから。



震えるような声で勇太にそっと聞いてみたんだ。



「そんなにお姉ちゃんが気になるの??」