“ねるは真面目だね”



周りは口を揃えてこう言うのだ。






自分で言うのもおかしな話だが私の真面目さは決してとっつきにくいそこらのガリ勉のような類のものではない。






朝一番に教室のドアを開けて空気の入れ替えをする。
授業で出された課題は言われたその日にやり終える。
身だしなみは校則に忠実。
約束時間の10分前には集合。
みんながやりたくないような役は進んで立候補。




これらをこなすだけでわたしは周りから“真面目”だと称されるのだ。