レストランでの仕事にも、慣れてきた頃、その事件は起こった。

 レストランと言っても、テーブルが、五つほどの小さなお店。サラが、ほとんど趣味で開いているような、アットホームな、のんびりしたものだった。

 お客さんは、近所の常連さんが、大半だった。