自分の想いに気づいてしまうと、レイのことを意識し過ぎてしまって、次の日から、仕事がやりづらかった。


 その日は、朝から畑に出て、サクランボの収穫をすることになっていた。自家製のサクランボで、チェリーパイを焼き、レストランで提供するのだとサラが、言っていた。


 私は、手の届く範囲を採り終え、後は上の方だけ実が残っていた。脚立を取りに行き、担いでいると、急に軽くなった。あれっ?!