「少し、話してもいい?」 何言っているんだろう、と自分でも思いながらも、私は、そう言っていた。 「ああ。」 レイは、そう言って私の隣に、少し離れて座った。 なぜだか、ただそれだけで、胸がドキドキした。緊張していた私は、何か話さなきゃならないと思うのに、言葉がうまく見つからない。