放課後、私は部活へ向かった。体育館から、ダンダンとボールをつく音が聞こえる。

もう、誰か来ているのだろうか?そう思い見てみると、村木先生がいた。
バスケをしている。

上手だなと思いながら見ていると目があって、見つかってしまった。

「何してるの?」

「部活しにきたんです」

「先生こそ何してるんですか?」

「俺も部活しに来た」

「違うでしょ」

「原田先生に用があったんだけどまだきてないみたいだね」

「はい、もうすぐ来ると思います」

「ていうか、朝ぶつかった子だよね?」

「そうですけど」

「本当にごめんね」

「いや、いや。こちらこそです」

「「こんにちは! お願いします」」

「こんにちは!お願いします」

「みんな来たみたいなので、端で待っててもらっていいですか?」

「あっ!わかった」