特に、真ん中にいる祈光院 紫音からは、穢れのない神聖さを感じる。
周りの騒々しさなど全く写していない純黒の瞳。
白い制服を綺麗に着こなし歩く姿は、同じ人間とは思えないほどだった。
さらに、3人全員が整った顔立ち。
(それもあって、こんなに人気なのか)
だが、一翔はあまり興味がなかった。
というよりも興味を持ったところで、住む世界が違いすぎる。
できることといえば、自分と比較することぐらいだ。
ホール内のほぼ全員の視線がSクラスに集中している中、一翔はステージ(前方)に視線を戻そうとした、その時。
フワッ….
視界の隅に入った、艶のある長い黒髪。
「……っ…!!」
つられるようにその髪の持ち主の姿を目で追うと、一翔は息を飲んだ。
透き通るような白い肌に、長いまつ毛。
大きな目に、薄ピンクで染まった唇。
細身だが、何かスポーツでもやっているのか引き締まっている身体。
まさに、美少女の一言に尽きるほどの美しさ。

