死神の涙




「いらっしゃったわ!!御三家の方々よ!!」


「見て!星羅様、今日も美しいわぁ…」


「真琴様も凛とされておられる」


「そして、なんと言っても…」


「「紫音様っ!!」」



先に向かって歩く3人のうちの一人が軽く手を振る。


「キャァァァーーーーッ!!!!!」





「なんなんだよ…」


何度も上がる奇声(に近い声)に、うんざりする一翔。


「あの3人が、Sクラスの言わば顔だよ。右にいる女子が、天堂 星羅(てんどう せいら)様。左の、さっき手を振ってた小柄な男子は、正琳寺 真琴(しょうりんじ まこと)様。そして真ん中の背の高い人が、祈光院 紫音(きこういん しおん)様。全員が名家のご子息、ご令嬢らしいよ」


「金持ちはいないんじゃなかったのかよ?」


「全員が全員、そうでないというだけだよ。何人かはいるさ」



上げ足を取った一翔に対し、笑う隆之介。



そうこうしていると、その話題の3人が一翔たちの側を通りかかる。


(まぁ、確かに金持ちって雰囲気だよな。なんつーか…成り上がりとかじゃない、昔ながらのヤツ…)