「やっべぇ…、どーすっかな」
早く向かわなければ、始業式が始まってしまう。
転入初日から遅刻など、印象が悪すぎるだろう。
基本的に人からの評価なんて気にしない一翔だが、良いか悪いかといったら良いほうが断然いい。
「ねぇ、君!!もうすぐ始まっちゃうよ?始業式」
突然、背後からこえをかけられる。
そこには、同じ制服を着た男子が不思議な顔をして一翔をみていた。
「よかった!!お前、講堂の場所知ってる?俺、迷っちゃってさ」
「えっ、うん。知ってるけど…こっちだよ」
軽く走り出した男子生徒に、一翔も同じように走り出す。
「君、もしかして転入生?」
「ん?あぁ、そうだけど」
「そっか!!君だったんだね、もう一人の転入生って」
その男子はパァァっと明るい顔になる。

