では、部屋の大部分を占めているのは何か。
「すげぇ量の本に…ファイルケース…?それにこれって…武器か?」
清一郎の書斎よりも多い本に、紙の資料をまとめるためのファイルケース。
そして、一琉の身長くらいある、大きな槍や斧、大刀。
木製の箱の中には、4.5丁のシルバーの銃。
どう見ても、ワインセラーというよりどこかの組織の秘密基地と言われた方が頷ける。
「これって……」
「…そう。決めたのね…美織」
春子は意味深なことをつぶやき、ため息をつく。
「あんた…なんか知ってんだろ?教えてくれよ!!俺の両親は…何者なんだよ」
一翔の頭は混乱状態だ。
なぜ、自分の両親がこんな違法になりそうな武器を保管していたのか。
なぜ、子供である一翔にワインセラーなどと嘘を言ったのか。
この地下室で、両親は何をしていたのか。
そんな一翔をみて、春子は静かに言う。
「その布。開いてみなさい」
春子が指差したのは、武器のようなものが置いてあるなかに立てかけてある、布に包まれた細長いものだ。
「それが、手紙にあったあなたへの贈り物よ」
「贈り物…これが?」

