死神の涙



春子の口から発せられた衝撃の言葉に、絶句する一翔。


「ころ…された?」


「…そうよ。あなたの両親…黒川 清一郎と美織は何者かによって殺されたの」


今までで一番低く、重い声のトーンとなった春子。


その表情は、涙こそ出ていないが唇が少し震えているように見える。


「どうしてだよ…親父も母さんも、誰かに恨まれるような人じゃなかった!!なのに、どうして…」


誠実で大きな器をもった父と、いつも明るくおおらかだった母。


間違っても、誰かに刺されるような人たちじゃないのは、こどもからみても明らかだった。

唇を噛みしめる一翔を見て、春子は再び手紙へ目線を移した。


「…その答えは、地下室にあるわ。地下室に行きましょう」