この件は、昔のツテを使って理事長である桜ノ宮 春子さんにお願いしておいた。
転入する場合は嫌かもしれないが、第一学園はお前にとって必要だ。
詳しいことは春子さんに話してあるから、春子さんから聞きなさい。
もう一つは、私たちからの贈り物だ。
贈り物は地下室に置いてある。
地下室の鍵は私の書斎の引き出しの中に入っているから、それを使って開けなさい。
きっと、お前の役に立つと思う。
これから先、お前はもしかしたら辛く険しい道を進まねばならなくなるかもしれない。
でも、一つだけ覚えておいてほしい。
護りたいものを見つけなさい。
友達でも、愛する人でも、これからできる家族でも、誰でもいい。
誰かのために、身を張って護れるような人間になりなさい。
人間は、自分のためだと弱くなるが、誰かのためになることには自然と強くなるんだ。
それが、私たち二人からの最後の言葉だ。
一翔の幸せを、天で願っている。
黒川 清一郎 美織 』

