入社して3ヶ月が過ぎ、仕事に慣れてきた頃だった。

俺は、モテ期がきているのに気が付いた。
他の課の女の子や、取り引き先の女の子から誘われる事が多々あるのだ。

食事位行こうかな、と思ったが、まだ仕事の事で頭が一杯で、女の子の事など考える余裕がなかった。

埜々香とは、仕事の話もあり、たまに食事に行っていた。

見た目は中学生だが、とても学ぶ事が多かったから、楽しくもあり、有意義な息抜きにもなっていた。

俺は良い同期の友人だと思っていたのだが、気が付くと俺たち二人が付き合っているって噂が蔓延していた。


「埜々香ちゃんばっかり構っていたら、西塔くんのファンに、妬かれちゃうわよ。」

木下さんがそう、忠告してくれた。


ファン、、、。
嘘みたいな話だが、いるんだよな、これが。

埜々香との食事は暫くお預けにしておいた方が無難かな、と思った。