優しすぎる彼。

次の日の放課後。
私は言われたとおり屋上に行った。

まだ優雅は来てないみたい。

フェンスに身を任せながら待っていると

ガチャッ

優雅が来た。

「待たせた。」

「ううん。で、なに?」

「あいつが好きなの?なら俺たち別れよ。」

「……べつに好きじゃない。」

「なら何で、昨日俺かあいつどっちが好きかって聞かれた時、俺って言わなかったんだ。」

「えっ……?」

「俺、見たんだよ。お前があいつに告られてるとこ。」

「うそっ……。」

「お前はどうしたいんだよ。俺、わかんねーよ……。」

「……私は。」