優しすぎる彼。

「お前あいつのことが好きなのか？」

「べつに。そんなじゃない。」

「なぁ、俺から離れんなよ。」

そう言ってキスをする。

「んっ……。ゆぅ……が……ぁ…。」

ん。満足。

首筋へと動いて、キスマークをつけた。

「俺のって印。」

「ばかっ……！」

そういって走っていった。

でも今、決意をした。

俺はあいつと別れる。

あいつはきっと、惟志ってやつが好きだ。

俺じゃない。





そして、俺は見てしまった。