イケメン兄の甘い毒にやられてます

「…全部好き」

そう言ってニコッと笑うと、まっかっかの夕陽を置いて、歩き出す圭吾。

…ハッとして、夕陽は圭吾を走って追いかけ、圭吾の服の裾を掴んだ。

「…ん?」

圭吾は夕陽を見下ろす。

…夕陽は俯いてる。

顔を見られたくないのか?カワイイナ。なんて、圭吾は思った。

「…好き」
「…ぇ」

「…圭吾さんのこと…好き」

圭吾は驚いた。無理もない。

夕陽が、自分を好きだと言ったのだから。

圭吾は嬉しくて、嬉しくて…

夕陽を抱き寄せた。

「…ひっ?!人が見てます!」
「…うん、見せびらかせばいい」

「…す、水族館見て回るんですよね??!」
「…うん、水族館より、夕陽とイチャつきたい」

「…もぅ!!!」

怒り始めた夕陽を見て、ようやく解放した圭吾だったが、圭吾の手は、夕陽を絶対離さなかった。