イケメン兄の甘い毒にやられてます

若干、スキップになってる夕陽が目に入った優は、思わずクスッと笑う。

…夕陽と知り合ってからの優は、人が変わった。

優は元々、『人』に興味がなかった。

イケメンで、スタイルも良く、成績優秀、スポーツ万能。

完璧な優は、女子の憧れの的だった。

が、女子に興味なんて無かったし、どうでも良かったから、いつもスルーした。

男友達ですら、まともに友達と呼べるのは一人くらいで、それでも優は何も気にならなかった。

そんな優が、その男友達に連れられて、看護学校にオープンキャンパスにいったときのこと。

そこで夕陽に出会った。

どこか儚げで、でも、話をすれば喜怒哀楽がハッキリしていて。

一緒に行動すれば、おっちょこちょいで、目が離せなくて、一々手助けをしないといけないと、無意識に思い。

看護師なんて、人と密接に関わる仕事なんて就くつもりは無かったのに、夕陽の傍にいたくて、気がつけば、夕陽と同じ看護学校を受験していた。

人と関わる事を拒絶していた優だったが、夕陽の傍にいるにつれ、人と関わる事が苦にならなくなって、驚くほど、人と関われるように、なっていった。