俺と杏奈と蒼と菜々はみんな同じクラスだ。
席も4人かたまっている。

「おはよー!!!」
「蒼は今日も1人ハイテンションだね。あ、爽汰帰りも自転車よろしくー」
「はいはい、昼購買のパンおごれよ」
「菜々俺らも帰り2ケツして帰る??」
「むり!私今日先輩に帰り誘われてるんだー」
「えー!菜々そーなの!?いいなぁー」
おい!いいなぁーってなんだよ!あームカつく。

俺は机に伏せて寝る準備をした。



「ねー爽汰!ねぇってば!」
ん?杏奈の顔がドアップになる。
「今何時間目だと思ってるの?次英語だよ!早く席避けてよ!」
やっべー。俺3時間も寝てたの!?
しかも4時間目、英語かよ!
「あーごめんごめん。俺の席汚すなよ」
俺はバカだから1番下のクラスで杏奈はなぜか頭がいいから1番上のクラス。
杏奈と授業が別れる英語と数学は嫌いだ。


英語の時間ぼーっとしていると隣の席の菜々に話しかけられる。
「爽汰ってさ杏奈のこと好きなの?」
「別にそんなんじゃねーよ。幼なじみ」
「好きなら協力してあげよーと思ったのに」
菜々に協力してもらうなんて見返りが怖すぎる。
「でもさ杏奈は鈍感だから爽汰も苦労するねー」
そーなんだよ。あいつは鈍感すぎて困る。
「まぁがんばれ」
「菜々は蒼のことどーなんだよ」
「蒼ねー。いいやつなんだけどかっこよさが足りないんだよ」
「ん?俺?今俺のこと話してたでしょ?」
蒼に聞こえたみたいだな。
「おい吉田!うるさいぞ!」
怒られてるし!