空は綺麗な茜色。
けど、あたしは空なんて見る余裕なんてない。


早く帰りたい。
男子死ぬほど嫌いなのに。


「あのさ。」


ずっと黙りあってたあたし達。
その沈黙を破ったのは高松くん。


「俺、あんたの気持ちわかってるから。男子嫌いだって。」


だったら断ってくれればよかったのに


男子と話すこと自体あたしにとっては難題なのに。


「でもあんたと近づきたかったから断わんなかったんだけど。」

無愛想な高松くんが笑う。

普通のラブコメだったら
ここできゅんとかどきっとするんだろう


けどあたしは………