「真くん……智代子ちゃんとね、親友になったんだ。それであたしね……真くんに伝えたいことがあるの。」

「まず、ごめんなさい。智代子ちゃんから全部聞きました。真くんがなんで後夜祭来てくれなかったのか。
ちゃんと話も聞かずにわかれなんて決めてごめんなさい。」


ヤバい。
また涙が……


「あたし……ずーっと真くんのこと好き。最初はもちろん苦手だったし、怖かった。

でも、真くんはあたしの男嫌いを知って優しく接してくれたよね。
あたし…そんな優しい真くんにいつの間にか恋してた。」


『俺、しつこいからあきらめないよ?』

『俺とお前は同じ境遇だから』

『こいつに手、出してんじゃねーよ!』

怖かった。
怖かったけど……

真くんに触れていくうちにあたしの心はどんどんあなたに持って行かれた

「だけど……真くんの隣を歩けばやっぱり自信がなくって、不安になった。
真くん、かっこいいしみんな真くん見てて……明るくてハキハキしてる智代子ちゃんの方が魅力的に見えていいかなって思った。
ほんとは今でも大好き。
自信無いけど……大好きだよ-----」


寝顔にはどんな恥ずかしいセリフも言えるんだね。


面と向かって言える自信は……まだないけど。


「きゃっ!」


次の瞬間……
あたしはベッドで寝ている人に思いっきり手を引かれベッドに倒れ込んでしまった