あたしは……
あたしは------------


ほんとにダメな彼女だ。


真くんと別れてからも迷惑かけてばっかりじゃない。


「泣くな、菜々。」


優しくあたしが握っていない左手を使い、涙を拭ってくれる真くん。


「ぅっ……真く……」


「お前が風邪引かなくてよかった。」


熱で赤らんだ頬でニッと笑う真くん。

ああ……ダメだ。
好きすぎる。


「真くん……」


あたし……何をしようとしているのだろう。


ゆっくり真くんに顔を近づけて距離をゼロにする。


あたしからのキスは2回目。
2回目のキスは……唇が熱かった……