「別に菜々は最低じゃねーけど。
つーか、なんだよ。そのあざとい女。
ムカつくわ。」


蓮くんは本気で怒っている。
あたしのことを心配してくれてるのがわかるよ。


「ありがと、蓮くん。」

感謝の気持ちを込めて笑みを浮かべる

「ってか、高松も許せねぇ。
菜々のこと泣かせないって俺の前で誓ったのに約束破りやがって…」


片想いだった頃に聞いたらどんなに嬉しかっただろう。


今聞いても虚しさしか感じない。


「……っ……」


「菜々……」


あたしはまた泣いた。


蓮くんはあたしが泣き止むまで傍にいてくれた。


真くん、あたしはあなたと明日終わりにします。


ごめんね……


あたし、自信がまだ持てない……